社員全員を味方につける必要はない。30%を味方にすると全体が変わる

組織に新しい習慣が定着するには、メンバーの30%〜40%が動けば、残りの社員にも急速に波及します。

全員を変えるとなるとしんどいけれど、このくらいだとできそうな気がしませんか?

この30〜40%のポイントを「ティッピング・ポイント」と言います。
全体に一気に波及する、ムーブメントが起こる臨界点です。

今日から3日間、琵琶湖の畔のリゾートホテルで指示ゼロ経営の合宿セミナーをやります。
今回のテーマは「Exceed Tipping point」(英語、間違ってるかも…)
組織変革のティッピングポイントを超える。
カッコつけていますが、指示ゼロ経営の成功を分ける重要なポイントです。

IMG_0730 初めて見た琵琶湖はとても大きかった

ムーブメントが起きるメカニズムをすごく分かりやすい実験で示した映像があります。
ネットで話題になったので観た方もいると思います。

「裸の男とリーダーシップ」

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=OVfSaoT9mEM?rel=0]

 

面白いよね。
たった1人の変なオッサンの踊りがあっという間にムーブメントになるんだもん。

最初はゆっくりと広がっていき、臨界点を超えると一気に波及するのが分かりますよね?

経験則から30〜40%が臨界点だと言われています。

さて、このポイントを超えるために何が必要かという話です。
いくつかあるのですが、一番大切なことは、やっている人が楽しんでいることです。
楽しそうな場には参加したくなるってのが人情ですからね。

そして、もう1つ。
「取り組み自体に魅力がある」ということだと考えています。
要するに、みんなが実現を望むものであるか?ということ。
ビジョンです。
「売上高◯億円」
「業界シェアNo.1」

こうした目標にワクワクしますか?
社長だけが張り切っていて、社員はチーンとしてしまうと思います。
「これから過酷な労働が待っている…」とうなだれるだけだと思う。

自社の状態ではなく「誰のどんな幸せを創造するのか?」という相手の立場に立った視点が大切です。

ある補聴器メーカーは「耳の不自由な人にも聞こえる悦びを体験してもらおう」というミッションを持っていますが、これを建前でなく本気で考えているから「ぜひ実現したい」「ひとはだ脱ぎたい」という熱が生まれるのだと思います。

その熱が臨界点を超えムーブメントが起きる原動力になる。

「ぜひ実現したい」と思っている人は仕事を愉しむから、まわりが巻き込まれるしね。

組織を活性化したいと思ったら、社員を教育する前に仕事の意義をもう一度見直すことです。

「みんなが実現を望む」…そんな目的を持っているでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

僕も合宿セミナーを愉しみます!

また明日!