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分業制よりも「ひとしごと」任せた方が経営効率は良くなる

社員に創造的な仕事をして欲しいと思ったら、工程の一部分だけを担当させる分業制を見直すことが大切です。
なぜなら、分業の目指す究極は人間の機械化で、今の創造性の時代には合わないからです。
人間らしく働かないと人間にしかできない仕事はできませんからね。

分業制を緩和して「ひとしごと任せる」こと。
今日は、その重要性を考えたいと思います。

何を作っているのか分からないで作業する人たち

弊社の新聞配達アルバイトで、昼間は大手の製造業で働いている人がいます。
造っているものは「乗り物のエンジン」です。
で、やっている仕事は、棒を入れる作業です。
僕も現場を見たわけじゃないけど彼の説明によると、ベルトコンベアで流れてくる製品の一部分にひたすら棒を入れる作業だそうです。
彼は自分がやっている仕事が最終的にエンジンになることは頭では分かっていますが実感がないそうです。

「毎日、ひたすら棒を入れるだけの作業」

精神的なダメージが大きいよね?

やり甲斐を感じないそうです。

同じ単純作業ですが、弊社の新聞配達の方がやり甲斐を感じるとも言っていました。
「お世辞だろ〜!」って思ったのですが、どうやらそうじゃない。

弊社の新聞配達作業は、分断された工程の一部ではなく「ひとしごと」を任せています。
新聞配達業務には「新聞にチラシを入れる作業」「1軒目は朝日新聞、2軒目は読売新聞、という具合に事前に配達順に新聞を組み合わせる作業」そして「配達作業」があります。
旅行などで一時的に止めるお客様もいますし、ポストが雨濡れに弱い場合にはビニールでラッピングする作業もあります。

sinbun

それらを分業制でやっている新聞店が多いのですが、弊社では「ひとしごと」…工程全部を1人の配達員に任せています。

これにより多くの恩恵を受けています。

創造性は人間性豊かな経営で実現する

確かに、作業のスピードだけを見れば分業制の方が早いです。
でも、トータルの効率は「ひとしごと制」の方が良い。

例えば、1人で全てを管理するので配達ミスが少ない、だから再配達やクレーム対応が少なく、その分のコストが浮きます。
田舎の場合1件配達ミスがあると、再配達に30分ほどかかってしまいます。
あと、お客様から怒られないから社員の精神衛生的にも良い。(←ここ、創造性発揮には重要)怒られないとお客様のことが好きになるので親切な対応が出来るようになります。

何よりも仕事に誇りを持つようになります。
この効果は絶大ですよ。
まずモチベーションの維持が楽になります。
嫌な仕事でモチベーションを維持するのは至難の業ですからね。

お客様から「毎日、正確に配達してくれてありがとう」とお褒めの言葉をいただいた時の喜びは格別ですし、それにより仕事に責任を持つようになります。
なんせ「自分の仕事」だから。

離職率が低くなるという効果もありますから採用コストが削減されます。

そして最大の効果はクリエイティブになることです。
創造性は人間にしかできない領域で、イキイキ・ワクワク仕事をしている状態で発揮される能力です。

これが今の時代に合っている。
モノを大量に作り市場に流すことが命題だった時代では、人間を機械のように使うことが効率化につながったかもしれません。

でも、今、そしてこれからは創造性が発揮される人間性豊かな経営が求められます。
その具体的な方法の1つが「ひとしごと制」です。

効率は短期で狭い視点で見るのではなく、長期視点で観ることが大切。

それにしても人間の理にかなった経営の方が効果を上げる時代だなんて、とても素晴らしいことだと思いませんか?

それでは今日も素敵な1日を!

ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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