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指示ゼロ経営はなぜ必要か? メリットとデメリットを考えてみた

公開日: : 最終更新日:2016/12/14 「指示ゼロ経営」とは?

よく「トップダウンではなく社員の自発性を尊重する」と言われますよね?
指示待ちではなく、自分で考え行動して欲しいと願う経営者は多い。

でも「何で?」と問われると明確に応えられないことが多い。

今日は、指示ゼロ経営がなぜ必要なのか?について書きたいと思います。
時代背景と、実践するとどうなるか?具体的に書きますね。

消費者が求めるものがよく分からない時代になった

まず、時代背景ですが、社会が成熟し消費者の欲求が高度になり、お客様が求めるものが分かりずらい時代になってしまいました。

例えばね、僕がよく使うレストランの例があります。
昔は、消費者に「どんなレストランを求めていますか?」と聞く、つまりニーズを聞くと割と明確な答えが返ってきました。
「メニューには◯◯があって」とか「内装は◯◯な感じ」「値段はこんな感じ」なんてね。

でも、今は「いい感じのメニュー」だとか「いい感じのデザイン」「いい感じの接客」なんていう曖昧な答えしか返ってこないのです。
「いい感じの店」という正体の分からないものを求めているのです。
つまり、消費者も正解を知らない。
と言うか、正解はないのです。

何が正解か分からないものを開発して、お客様に「そうそう!こういうのが欲しかったのよ〜!」と言わせなきゃいけないのです。

IMG_9875

我が町で大人気の農家のレストラン「こめはなや」

商売はものすごく難易度が高くなってきていますよね〜

それでも細部まで適切な指示を出す自信がある社長は、トップダウン型を貫けばいいと思います。でも、接客などはそうはいきません。
お客様の求める「いい感じの接客」とは、その場、その状況で即興で編み出すものだからです。気が利くってことね。
そのためには、やはり自分の意志で動く社員が必要になります。

社長は、自分たちで課題を解決できる集団、みんなの知恵が最高に発揮されるように、できるだけ早く自律型組織に転換した方が良い。

指示ゼロ経営で課題解決力が高い組織が育つ

次に、自律型組織になるとどうなるのか?という話です。
まず、メリットから。
課題を自分たちで発見し、知恵を出し合い解決策を考え、役割を自分たちで決め、どんどん行動するようになります。
社長には事後報告だけが来ることが多いです。

社長が想像しないようなやり方やアイデアが発案され、ビックリすることもありますが、やってみて上手く行かない時は、ちゃんと自分たちで分析&改善を行います。
自由には責任が伴うことを理解しているから、いい加減な仕事はしません。

合議や多数決ではなく、誰かが突拍子もない素晴らしいアイデアを出し「それ良いじゃん!」とまわりがフォローする活性化した職場になります。

チームワークの重要性を真に理解し、誰1人見捨てないという意識を持ちます。
そうなると、困っている社員を助けるようになりますし、困っている人は遠慮せずに「教えて欲しい」「助けて欲しい」が言えるようになります。
自分にできることを自分の意思で行うようになります。
その繰り返しでチームの力が底上げされ、自動的に成長していきます。

また、上の評価を気にし、顔色を伺うことがなくなりますので、社員が1人の人間としてイキイキします。
すると個性が活かされるので、仕事が愉しくなります。
仕事の行為そのものから報酬を受け取るので、いちいち社長が褒めたり叱ったりする機会がなくなります。
自動巻きのモチベーションに切り替わるというわけね。
まるで趣味やスポーツにドップリ集中するかのように仕事をしますので、非常にクリエイティブになり生産性が高くなります。

また、現場で考え判断し行動しますので、お客様への対応が早く高質になります。
特に、接客や営業などでは社員のファンが増え、それが業績に直結します。

「ホンマかいな?」と思うかもしれませんが本当にそうなりますよ。

社長のコントロール下で組織が動かなくなる

デメリットもあります。
社長の指示を無視、スルーすることが増えますので腹が立つことがあります(笑)
社長の意見に堂々と反論する社員も出ます。

弊社では、僕が長期出張から帰ってくるとオフィスの模様替えが「勝手に」行われていることが2回ほどありました。
2回目は僕の机がなくなっていました(笑)

社長の許可なくミーティングを行い、そこに社長が招待されないことが多いので、寂しがり屋さんには辛いかもしれません。

弊社では最近、社外の方とのコラボが多くなり、会社に僕が全く面識がない人が出入りすることが増えました。
相手も僕が社長だと知らないので、廊下で会うと、互いに「お疲れさまでです」なんて挨拶をする珍妙な場面が展開されます(笑)

つまり、社長のコントロール下に置けなくなるのです。
慣れるまでは恐怖を感じる人も多いですが、みんなが会社を良くしたいと願い、同じ方向性を向き進みますので心配は要りません。
JAZZのジャムセッションと同じで、最初は多少の不協和音があっても、時間とともに調和するようになります。
指示ゼロ経営の在り方は企業の風土によって変わってきますので、上記に挙げたメリット、デメリットがそのまま起こるわけではありません。

いずれにせよ、何が正解が分からない時代では、「社長が頭脳で社員が手足」…そんな状態では、みんなが思考停止を起こしたまま地獄にまっしぐらなんて事になりかねません。

たくさんの頭脳が同じ方向を目指し協働するチームが求められると確信しています。

さて、そんな指示ゼロ経営入門のセミナーを福岡でやります。
九州地方でやるのは初めてなので、是非遊びに来てね!

【日時】2016年7月16日(土) 13時30分〜16時30分
【場所】iPhone修理工房 大名店 セミナールーム
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-2-20 ライオンズマンション大名2-A
西鉄福岡駅「南口」→徒歩12分 西鉄バス→「警固一丁目」徒歩3分
http://goo.gl/maps/qpN0J
http://u-phone.net/fukuoka/
【定員】30名
【参加費】お一人様 21,600円(税込)
※終了後懇親会あり。17時〜20時 予算4000〜5000円程度

お申し込みはこちらから。
https://simpleproject.jp/seminar/list_regist.php?id=scpxd85e27

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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