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企業繁栄のキーワードは「新しいのに懐かしい」

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永く繁栄する企業には必ずと言っていいほど特有の「文化」があります。
そして、それを連綿と受け継いでいる。
人はルールには従いませんが文化には従います。
学校で傍若無人な態度で先生を困らせるワルも、自分が所属する暴走族では文化に従いますからね(笑)

今日の記事は企業文化をつくり、それを継承していく仕組みについて書きますね。

テクニックの前に人生観が求められる

文化とは「生き方」であると考えています。
商売のやり方ではなく、仕事を通じどんな生き方をするか?…「在り方」ということ。

例えば、弊社では「その人だからできることで人に喜ばれる生き方」を社是としています。
ソニーは設立趣意書で「真面目な技術者が思いっきり活躍できる自由闊達で愉快な理想工場を創る」とあります。(今風に表現し直しています)

ソニーとウチみたいな小さな会社を同列で事例に出すって、厚かましいですね(笑)

他にも、「活字文化を発展させ地域の繁栄を実現する」というミッションを持った新聞販売店がありますが、それを地域に提案できるような自分たちであり続けることを、社長は口酸っぱく言い続けています。

「生き方、在り方」…それがあるから特有の文化が醸成される。

ソニーの例で言えば、当初の理念がやがてグローバル化の波に流されてしまい、株主の利益を優先しなければならなくなり、違う文化の会社になってしまったのだと思います。

そうなると、動機が挑戦ではなく「失敗しない」に変わってしまい、イノベーティブな製品が開発できなくなったのだと思います。

もしかしたら、文化を全面に出して投資家を選別すれば、金儲け主義の「投機家」を排除できたかもしれません。

さて、文化は、社長の思想が強く反映されますから、社長はビジネスだけでなく人生についての素養が必要だと考えます。

そして、文化を継承していく仕組みを創ることです。

「新しいのに、懐かしい」が企業繁栄の要諦

文化が形骸化せず継承されるためには、それを自分事として考える機会を創ることが大切だと考えています。

毎日、唱和するだけでは根付くことはありません。
「どういう行動が文化に相応しいか?」を考え口に出す機会が大切です。

例えば、ウチの子ども達が通う高校には「質実剛健であれ」「大道を闊歩せよ」「弱音を吐くな」という3大精神があります。

すごく分かりやすいでしょ?

90年以上の歴史がある高校なのですが、それが脈々と継承されています。
凄いことだと思います。
だって、90年の間には校長も教員も生徒も、何十回と入れ替わっているのに継承されるのだから。

その理由は理念…「在り方」に普遍的な魅力があることと、理念に沿った行動がどんなものであるか?を生徒も先生方も、ことあるごとに考えていることにあります。

例えば「大道を闊歩するとはどういうことか?」ってね。

同校は応援練習が厳しいことで有名ですが、応援団が入学者に出すメッセージにもそれが書かれています。

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進学校なので、現実的な進学率や偏差値といった数値課題はあると思いますが、軸を見失っていないのが、結果的に数値の維持、向上に繋がっているのだと考えます。

企業も見習いたいところですね。

生活者は、企業に「斬新性」を求めます。
人はすごに飽きてしまう生き物ですし、特に現代はそのスピードが早い。

でも、斬新でありながら、そこに一貫性がないと嫌われます。
「新しいのに、懐かしい」…それを実現するには軸となる文化が大切です。

どういう存在で在り続けるか?
商売以前に人としてのあり方が問われる時代なのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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