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適材適所はチームワークがあって初めて機能する

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適材適所は、業務に相応しい人を配置するという考え方ですが、それだけでは組織力は上がらないと考えています。

適所に付いた社員同士が他の社員の短所を補う関係になった時に最高に力を発揮すると考えています。

「適材適所はチームワークとともにある」ということです。

苦手なことは、それを得意とする人に任せ、その人とタッグを組む

例えば、弊社が昔お世話になっていた事務機器屋さんがあります。
30年ほど前からお世話になっていました。
担当者は50代後半の男性で、とても人柄の良い人だった。
いかにも「デキる」って感じではないけど、超アナログ人間で愛嬌があって僕は好きでした。

でも、転機が訪れました。
事務機器がことごとくIT化され、印刷機もコピー機もPCと繋がりITの知識が求められるようになりました。
不具合の原因が印刷機なのかPCとなのか?その方は全く分からないのです。
だから売れない。

当然、会社は彼にITの勉強をさせましたがどうも上手く行きません。
本当に苦手なんですね。

でも、その方はアナログ分野に関しては頼れる存在でした。
コピー機に合う用紙を相談すれば、すぐにサンプルを持って飛んできてくれた。
事務室の模様替えをするときは一緒に汗をかいてくれました。

僕は頑張る彼の姿を見て複雑な気持ちになりました。

「苦手なことは、それを得意とする人に任せ、その人とタッグを組めたらいいのに」

そう思いました。

適材適所はチームワークとセットで考える

タッグを組めば、例えばこんな活動ができます。
事務機器の中でも印刷機やコピー機は購買頻度が低い、めったに買わない製品です。
だから、それで新規客と出会うことは難しい。
新規客と出会いやすいのは、彼が得意とする分野です。

蛍光灯の取り換えやコピー機の内部掃除など、頻度が高いことです。

「私はIT音痴だけど、その分、こういう仕事は全力でやりますよ!」
そんな正直さ朴訥さが彼の魅力で、現場スタッフにはファンが多かった。
アナログ人間って、何故かみんなに好かれるんですよね。

関係性をつくり、その後、彼が苦手とする製品を売るときは、それに長けた仲間を連れてくるというコンビネーションです。
そうなれば「ITに弱い」というのも魅力になり強みになります。

そんな単純な事ができないのは、その会社の組織構造にあります。
担当エリア制になっているのです。

1つのエリアを1人で管理する体制だからです。

彼はもう定年退職してしまいました。
自分の職業人生をどう振り返っているのでしょうか?

組織で仕事をするメリットは、個所の短所がチームのワークで消され、長所が結合した体系を創り出せることです。

これは組織力の面だけでなく、働く社員の幸せにも貢献しますよね。

今一度「適材適所」について真剣に考える時だと思います。
それはチームワークがあって初めて活きる世界です。

あ、先日、コンビニで彼に会いましたよ。
「元気ですか?」と声をかけてくれた、その手には音楽CDがありました(笑)
嬉しいよね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

また明日。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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