*

地域貢献という漠然とした言葉に翻弄されない

「地域密着型の企業は地域貢献をすべし」そんな言葉を耳にしますが、僕はそれがとても危険をはらんだ考え方だと考えています。

なぜなら「地域」というものは実態がよく分からないものだからです。
どういう事かというと「地域の人」なんてこの世に1人もいません。
初対面で名刺交換をした時に「あ、初めまして、私、地域の人と申します」なんて人はいませんよね?(笑)
いるのは、柳沢昭さんとか山口佳久さんとか、具体的な名前を持った人です。

地域という漠然としたものを対象とすると、そこに関係性は生まれない、具体的な「あの人」と交流を深めることが大切だと考えます。

pic_data_03

僕の住む町の上空写真です

地域ではなく具体的な「あの人」を見る

なぜ僕がそれに気付いたかというと、地域貢献イベントを嫌というほどやってきたからです。
例えば、僕の業界(新聞業界)はまさに地域密着型ですが、地域貢献イベントとして、親子向けの映画の上演会を行うことがあります。
とても喜ばれるんですよ。

でも、そこに参加された方を「地域の人」とくくってしまうと、個々との関係性ができないから「映画、楽しかったね〜」で終わってしまうのです。
主催する側も、「みんな喜んでくれた」と満足していますが、「みんな」としか表現できないのは個々との関係性がないからです。
とても良いことをしているのに、勿体ないですよね?

具体的な「あの人」に喜ばれ、関係性をつくることで、結果的に地域に貢献している会社になれるのだと考えます。

関係の深い人を中心に関係が広がる

地域貢献と考えずに、具体的な人を対象にすると、やっていることは同じでもやり方が変わります。
例えば、映画の上映会だと、企画段階…どの映画にするかを検討する際に「あの人に観て欲しいな」と名前が上がります。

そうしたら告知をするときにその方に直接声をかけるでしょ?
「◯◯さんに喜んで欲しくて企画したんです」と。
会場でその方を見かけたら声をかけますよね?

地域の人を対象にした場合では得られない関係性が生まれます。
みんなに喜ばれることに変わりはありませんが、その中でも特に喜んでいただける方が出る。
喜びの総量が上がるのです。

そして、これをキッカケにその方との交流が深まります。
ここがポイントで、その方は例え小さくてもコミュニティを持っています。
コミュニティはメンバーの友人を快く受け入れてくれる性質を持っていますから、通常ではなかなか知り合えない人と仲良くなることができるのです。

これが地域に溶け込むメカニズムだと考えています。

漠然とした言葉に翻弄されないことだと思います。

それでは今週もがんばりましょうね!

また明日。

 

 

 

The following two tabs change content below.
米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存
  • LINEで送る
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知をメールで受け取ることができます。

読者登録はコチラ

文字サイズの変更

標準 拡大
  • twitter
  • facebook
  • google
  • feedly
  • livedoor
  • rss
上司が教えなくても自分で勝手に答えを見つける質問術

「大切なことは何度も言う」「口酸っぱく伝える」…社長、上司が一生懸命な

「実現したい!」と思う経営計画書にしたければ物語を盛り込むべし

組織が活性化しない原因は、社員が悪いわけでも人材育成のやり方に問題があ

社員は心から職場を「安全な場」と思って働いているか?

人間は恐怖を感じると自分の身を守ることに集中しますよね? 本能だから当

任せるから育つのか? 育ったから任せることができるのか?

「早く社員に任せたいが、まだ社員に自発性が育っていないから任せられない

社員1人1人が自己実現できる舞台が会社だと思う

僕は夢を持つことはとても大切だと思っていますが「夢は追わない方が良い」