新しいことを始める時は、同時に廃止する業務を決めるのが鉄則

何か新しいことを始めようと思った時に、社長に立ちはだかる壁はいくつもあります。
その中でよく耳にするのが、社員から「今やっている仕事が忙しくて新しいことなんかできない」と言われることがあります。

「忙しさを言い訳にするな!」と怒りたいところですが、本当にその通りだと思います。
新しいことに取り組む時には、今までの仕事を整理して新しい仕事に取り組む時間を創出する必要があります。
そして、それを社員が自ら行うことが大切だと考えています。

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新しい事に挑戦する余力の作り方

さて、「今やっている仕事が忙しい」と言いますが、今やっている仕事をラインナップしてみると、結構作業が多いと思います。
アルバイト・パートさんならともかく、正社員が作業に追われていては勿体ないですよね?
本来、正社員の仕事は仕掛けていくタイプの仕事…未来を創る仕事であって欲しい。

作業を整理、リストラして時間創出をしないと新しいチャレンジは出来ません。

僕は、そのためには4つのステップが必要だと考えています。
よく「忙しいからアルバイトを入れよう」という社員がいますが、それは最終手段(4番目のステップ)であって、その前にすることが3つあります。

1、今やっている仕事の中でムダな仕事をやめてしまう。
2、残った仕事を徹底的に効率化する。
3、その上で部下に任せる

この3つをやった上で部下がいない場合のみアルバイトを入れるのです。
さらに、これらは社員が自ら行うことが大切です。
なぜなら、自分で手がけないと部下に任せられないからです。

逆に、時間創出の手順を踏まずにアルバイトを入れると、効率の悪い仕事を大勢でやることになり、組織のパワー効率は落ちちゃうんだよね。

喜びにつながらない仕事はやめてしまう

ここで考えたいのは、ムダな仕事って何?ということ。
この判断を誤ると大変ですよね。

小さな会社は資源が限られているから、それを効率よく活用しなければなりません。
人・モノ・金・情報・時間…これらの資源は何のために存在するのかといえば、お客様と社員のためにあります。
簡単に言うと、これらをお客様と仲間に喜ばれることに集中することです。
これが基本。
それができて初めて、新しいお客様と出会うことに使います。

それ以外の業務は基本的にオペレーションに必要な業務になります。

これを確認した上でチェックすると、誰の喜びにも繋がっていない、無くてもオペレーションに影響のない仕事が浮き彫りになる。

何に使うか分からない顧客情報の入力作業とか、サラッと説明すれば十分なのに豪勢なグラフが入った書類とか(笑)
アホみたいな話ですが、お茶くみのローテーション表を2時間もかけて作成していた人もいた(笑)
ジャンケンで決めればいいじゃん!って感じですよね?

そういうものは思い切ってやめてしまう。

多くの企業では、これを極めると、少数の正社員と多数のアルバイトという人材構成になります。正社員は作業から解放されるので、基本、暇になります(笑)

新しい仕事は未知の領域なので、学ぶことも多いし人と会うことも多いはずです。
だから未来を創ることができると考えています。

隙がないとそんなことはできませんので時間創出は非常に重要だと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。