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斬新な活動ができる組織は、組織形態が変幻自在

先日、後輩から電話がかかってきて、「若手経営者の会の会長になり、これまでとは違う事をやりたい。事業計画をどうつくればいいか?」という相談を受けました。

「既存の会で斬新な活動は無理じゃないの?」

って身も蓋もないことを言ってしまいましたが(笑)それって本当だと思う、多くの場合。

なぜなら、組織があるからです。
組織というのは、何かをするためにある、つまり「やること」が最初にあり、それを遂行するためにあるのですが、最初に組織があるとそれに縛られて発想が制約されてしまうのです。

だから、今って伝統的な「会」の多くが沈滞しているのだと思います。

これって、企業組織にも言えますよね。
組織ありき、では新しい活動はしづらい、今日はそんな話です。
組織を再編するくらいの変革が必要だと考えています。

やることに応じて組織が結成されるようにする

僕の会社には組織らしい組織はありません。
やることに応じてメンバーが集まり、終わったら解散する。
企画に関してはそんなスタイルを取っています。

詳しく説明します。
弊社は新聞店なので、基本業務は配達や集金などです。
そこに従事するスタッフは当然いますし、そこには組織はあります。
ルーティンワークに関しては組織がありますが、企画に関してはその都度結成されるのです。

例えばマーケティング。
普通、新聞店では社員が担当区域を持っています。
1人の社員がおよそ1000世帯程を担当します。
その中には自社から新聞をとっている家もそうでない家も含まれます。
「新聞を勧誘する」という作業がやりやすいからです。

でも、今は勧誘をすれば成果が出る時代ではなく知恵が要ります。
例えば、子どもを対象に「新聞をスクラップして自分の興味を広げよう」という企画が必要になります。
そういう企画に関しては、やはり教育に関心のあるスタッフが強い。
弊社の場合、PTAの役員をやっている女性スタッフの陽子ちゃんが担当しますが、説得力が違います。

彼女がそういう企画を立案し、それに貢献できる力を持ったスタッフが集結しチームができます。そこには、配達部門の主任が、新聞を取っていない世帯へのチラシのポスティングといった参画もあります。

IMG_3441

企画の数だけチームがあり、複数のチームに所属する社員がいるという、混沌とした組織形態になっています。

利点は、変化の早い時代に迅速に対応できること。
欠点は、1人何役にもなり仕事が雑多になる危険性があるということです。

どんな形態が最適かは別にして、やることに応じて組織が結成されるようにすることが斬新な活動を実現するための要諦だと考えます。

不安定を自分たちで制御する力を身につける

それを実現するためにはどんな組織にすれば良いか?と聞かれることがありますが、その発想がそもそも「組織ありき」ですよね。

僕は、まず、企画を立ててしまうことだと考えています、社員参加で。
そして、立候補でプロジェクトチームをつくる。
斬新な企画ほど、部門を超えたチーム編成が必要になります。

そうすると混乱します(笑)
でも、自律型組織というのは「秩序ある混沌」…混沌の中で自律的に制御する力を持った集団です。
混乱というプロセスが必要。

混乱とひとことで言っても、その原因は様々で、「立候補がない」「時間がなくて参画できない」とか「そんなことまで僕がするんですか?」もある。

それは必要な過程で、そこから「じゃあ、どうする?」をみんなで考えることで、みんなが主体者たるチームができるのです。
問題発生から学ぶということ。

リーダーがメンバーを任命する従来のマネジメントでも、斬新な企画の場合、混乱は起こります。その際に、全部リーダーが調整するのはものすごく大変です。

自律の風土が出来るまでにはある程度時間がかかります。

いずれにせよ、従来の発想を超えた斬新な企画が求められる時代に変わりはありません。
そんな時に、組織が推進を邪魔するなんて、馬鹿みたいな話ですよね?

自由で闊達な組織が求められるが、同時にそれは不安定という側面もあるということを覚悟すること、そう思います。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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