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単純作業をやり甲斐のある仕事に変え、社員のヤル気を育てる

僕がよく受ける相談の1つに「上級社員は企画やマーケティングなど、裁量の大きな仕事をするから自発性が育つけど、単純作業をしている社員はそうじゃない」というものがあります。

僕はそうは考えていません。

例えば、新聞配達ってすごく単調な作業で、多分、多くの人が「誰でも出来る仕事」と考えていますよね?
確かに健康な方なら誰にでも出来ますが、そのシンプルな作業の中にも個性があるんです。
いや、シンプルだからこそ、それが引き立つ。

雨が降りそうな時は、いつもより少し奥まで入れる。
晴れの日は、お客様がポストから出しやすいように入れる。

お客様は
そのちょっとした変化に気付いてくれて、感謝してくれています。
無言のコミュニケーションですね。

今日の記事は、お客様との接点を業務として見ずに、関係性づくりのチャンスと見るという話です。
それが「社員の活躍の場」=「居場所」になり、自ら考え行動する社員を育てます。

社員には自分が必要とされている実感があるか?

作業現場を「業務をこなす場所」という会社側の発想で考えると、そこに居場所はありません。
居場所というのは、誰かに必要とされている実感のことね。

でも、それを「次にそれに触れる人の喜びをつくる場」と捉えると違ってきます。
「ポストに新聞を入れる」ではなく「新聞をポストから取る人を喜ばせる」と発想する。
ちょっとした工夫でできますよね?

次に触れる人がお客様じゃない場合もあります。
次工程が社内の仲間の場合もありますが、それも同じだと考えています。

要するに、「居場所感」が大切で、それを感じると相手との関係性がよくなることはもちろんですが、仕事にやり甲斐を感じ自発的に行動するようになります。

モア心地よさ運動を立ち上げる

「モア心地よさ運動」ってご存知ですか?
知っているわけないですよね? 弊社オリジナルの言葉だから(笑)
どういうものかというと、お客様とのすべての接点に「もうちょっとの心地よさ」を加えようって活動です。
例えば、お客様に出す事務的な通知にも、ちょっとしたメッセージを書いたりとかね。

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これらのアイデアは、全社員が出席するワークショップで出しています。

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社員みんなで話し合い、自分とお客様(仲間)との接点で何かできないかと考えるのです。
お客様との接点は常に現場にしかありませんから、そこでモア心地よさが生まれる効果はとっても大きいのです。

目に見えるフィードバックが必要

しかし、その活動がどんな成果を生んでいるかが分からないと嫌になりますよね?
最終的には業績が良くなるのですが、その道のりはあまりに遠いし、自分の貢献がどのくらい反映されているかが分かりません。

そこで大切なのは「フィードバック」です。
ただし、社長(上司)からのものではありません。
お客様や仲間からのフィードバックです。

上司からのフィードバックは自分の好みに偏りがちです。
さらに、社員の動機が「上司に褒められたい」となって、本来の「モア心地よさ運動」の趣旨から離れますし、「褒めて欲しい」という依存関係に陥る危険性もあります。

しかし、お客様に「何で僕を褒めて伸ばしてくれないんだ!」なんていう人はいませんよね?

仲間からのフィードバックは簡単にもらえるので問題はありませんが、お客様はこちらから働きかけないと一部の積極的な方からしか来ません。

そこで弊社では、ニューズレターでお客様の声を集めるようにしています。

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社長はこれを部下に見せて「すごいな!お前!」と肩を叩くだけでいい。
「僕は嬉しい!」のひとことが付け加えられれば上等です。

お客様の喜びの多くが現場でつくられる。
そしてお客様が社員を育てる。

まさに自動巻きなモチベーション製造システムですね。

お客様との接点を洗い出して、「モア心地よさ」のアイデア会議をしてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日を!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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