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パートさんでも個性を発揮すればファンがつく 〜今日退職するスタッフとの思い出〜

今日は、約10年間務めた女性パートさんが退職します。
名前は小池さんと言います。
送別会があり、そこで感謝の言葉を伝えたくて彼女との思い出を振り返っています。

その思い出の中から、今日は社員の個性がファンをつくる、というかお客様は会社ではなく個人にしか愛着をもてないという記事を書きたいと思います。

几帳面という「才能」を持ったスタッフの未来

小池さんは、事務員として入社しました。
すごく真面目で几帳面、僕は密かに「安定の神」と呼んでいました。

うそ、今思いついたんだけどね(笑)

ウチにはアクティブで変化を起こす社員が多いのですが、それを受け、基本業務が安定するようにシステムをつくってくれました。
そのお蔭で、作業ミスによるクレームはほとんど無い。
変化しても混乱しないのです。
すごく大切な存在です。

大体、変化を起こす人って、勢いはあるのだがそれを仕組みにすることが苦手で、小池さんのような人がいないと社内は大混乱の動物園状態に陥ります(笑)
クレームは人間関係がギクシャクする原因にもなりますしね。

これはデスクを見ると分かります。
これが小池さんのデスクですが、整理整頓がなされて余計なものがありません。

IMG_6832

ちなみに僕の机には、なぜか日本酒の一升瓶が置いてある(笑)

IMG_6834

その「才能」は別の分野でも活きる

どちらかと言うと裏方なのですが、3年前に彼女に特技があることが分かりました。
新聞紙でつくるエコバックが得意なのです。
これも彼女の几帳面さが活きた特技なのだと思いますが、これを活用してお客様と人間関係をつくろうという企画が立ち上がったのです。

新聞エコバック教室です。(ちなみに有料です)
僕は、小池さんはコミュニケーションはあまり得意ではないと思っていましたので、ちょっと不安でした。
そもそも人は集まるのだろうか?って心配もあった。

ところがフタを開けてみると、満員御礼で追加開催をやるほどの申し込み、僕の考えが浅かったことが分かりました。

IMG_3690

そして、心配だったコミュニケーションですが、これが僕にとって価値観の大転換とも言うべき気づきがあったのです。
僕は、それまでコミュニケーション能力を「ノリの良さ」と勘違いしていました。
でも、小池さんの姿を見て「相手の気持ちを察する力」だという事に気付きました。
決してノリは良くないのですが、参加者の様子をちゃんと見ていて、今どんな気持ちでいるかを察した上で対応するんです。
几帳面な性格ゆえのコミュニケーションですよね。

参加者にはその配慮がわかるんです。
だからファンになる。
小池さんも嬉しかったと思います。
多分、これを経験したことによって普段の業務にも好影響が出たはずです。
関係性ができたことで、お客様に迷惑をかけないようにという思いがいっそう強くなるからね。
自分を活かして喜ばれた者は、もっと喜ばれる存在になりたいという最高のモチベーションを自ら生み出す。

今は新聞エコバック教室は恒例の行事になっていますし、これからは外部講師として活躍していただこうと思っています。

パートという立場でも自分の個性を活かしてファンをつくることができる。
会社にとってこんなに強いことはないですね。

僕的には、10年間の間にそんな仕事をしてくれたことが嬉しかった。
「すべての人には役割があり、それを待っている人がいる」…僕はそう思っているのですが、小池さんは退職後も、多くの人に必要とされるでしょう。

小池さん、本当にご苦労さまでした!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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