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社長に頼らずに、自ら課題を解決する組織になるための3つの要件

昨日は、とある中学校で夢新聞を行いました。
入学したての1年生、約160名を体育館に詰め込んでやったんです。
160名ですよ?
講師は僕1人、サポーターが30名で進めたのですが、全員を指導するなんて無理じゃないですか?

そこで、グループで教え合う、学び合うというスタイルを採用しました。
これが抜群に上手くいく。

今日は、「何か分からない事があると、すぐに上司に聞いてくる」…そんな社員が、どうすれば自分たちで課題を解決するようになるか、その実例を書きたいと思います。

嫌でも自分たちで考えざるを得ない環境をつくる

中学校の夢新聞を企画した時に悩んだのは、160名の生徒に質問攻めに遭うという懸念でした。
「これどうやるんですか?」「漢字が分かりません」「やりたくないです」(怒)
聖徳太子じゃねぇんだよ!(笑)
子どもは分からないことがあるとすぐに大人に聞いてきます。
そうなったら収集がつかなくなる、そう思いましたし、それは現実に起こることです。

子どもばかりではありません。
自力で考える習慣がないのは大人も同じですよね?
何かあると自分で考える前に、すぐにやり方を聞いてくる社員はどこの会社にもいます。
すると、社長が一生懸命考えて、社員はポケ〜としている。

夢新聞教室でとった方法は、書き方を説明した「指令書」なるものをグループに渡し、みんなで考えるというものです。

IMG_6683

「こうやって書くんだってよ」とこれを見ながらみんなで書き方を確認します。
そして、各々が自分の夢新聞に取り組みます。
全員が書けないと次のステップに進めないので、そこでスッタモンダが始まります。
早く書けた子の中に、書けない子を責めるヤツが必ず出るのです。
でも、それをすると萎縮して余計書けなくなる。
サポーターに聞いても「分からない」としか言わない。

そうなると、書けた子が書けない子を支援するようになるんですね。
というか、すみやかに次に進めるためにはその方法しかないからです。

この構図です。
企業内組織も、これと同じ構図を作ると自分たちで考え課題を解決するようになります。

自ら課題を解決する組織に進化する3つの要件

組織が、自分たちで考え課題を解決するようになるには3つの要件が必要になります。
1つは、組織にミッションがあることです。
夢新聞で言えば、全員が制限時間内に夢新聞を完成させるというもの。

もう1つは、1人も見捨てない、脱落させないというゴールデンルールです。
夢新聞では、全員が書けないと次に進めないというルールになっています。
デキるヤツらだけが突っ走って勝ち組になるのではなく、全員が成果を出すという約束です。

これ、一見非効率のように思えるかもしれませんが、最も早く組織が成長する方法です。
デキるヤツは仲間に教えることで学びが一層深く確実になりますし、教わる側も真剣です。だって一般的には上司が部下を教えるのは当然と考えますが、仲間が教えてくれるのだから心構えが違ってきます。

こうして全体の底上げが行われると、組織の生産性が上がりますよね?
デキるヤツが突っ走ることで得られる富よりも、結果的に大きな富が得られる。

3る目の要件は、学び合うためには社長が教えてはいけないということ。
何でも社長に頼ってくるのは、聞けば答えてくれると思っているからです。
そこから脱却するためには、みんなには自分たちで課題を解決する能力とスキルがあることを伝え、そうしてもらうこと。
場合によってはヒントを出す事はありますが、社員に代わって考えることだけはしません。

組織でミッションを持つ。
全員が成果を出し、1人も見捨てない約束。
社長が社員に代わって考え、解を出さない。

この3つの要件で、自ら課題を解決する素敵な組織に進化すると考えます。

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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