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フランチャイズのラーメン店はどのように独自化に成功したのか?

おはようございます。

僕の親友に、「一杯のラーメンで世界を幸せに」というミッションでラーメン店を経営している男がいます。
僕は最初にそれを聞いたときに、正直「大袈裟だな〜」と思いました。

でも、彼はそれを事業に具体的に落とし込んでいるすごいヤツなのです。

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今日は、自分の特性を活かして事業を経営すると、商売が楽しくなり業績もよくなるという話です。

従来の「何屋」の定義を変えてみる

彼は2代目の経営者です。
初代社長が創業したときは、外食産業が成長を始めた時期で、順調に業績を伸ばしてきました。彼の代になったときに、「ラーメンを提供する」という業態では、他社との違いがなく、独自化が急務でした。
でも、結構難しいですよね?
フランチャイズのラーメン店で独自化をするって。
そこで彼は自社が提供するものをモノではコトの視点から再構築しました。
お客様はウチに来て、何を得ているのだろうか?
その結果、既存客に家族連れが圧倒的に多いことから、「家族で幸せな時間を過ごす」と定義づけたのです。
「一杯のラーメンで世界を幸せに」の概念を一段具体的にしたのです。

こう書くと簡単なように思えますが、職人がその発想に転換するのって難しんですよ。
自分が提供するものに誇りを持っているから、とにかく美味しいものを、となります。
もちろん、それは非常に重要なことですし、事業ミッションとして立派なものですが、フランチャイザーから提供されるメニューがメインなので、それも限界がありました。

で、彼の「家族で幸せな時間を過ごす」というコンセプトですが、これが社長室の額に掲げられているだけのものでは意味がありません。
お客様が店を利用した時に、「なるほど〜」と思ってもらえるように具体的な商品・サービスに落とし込まなければなりません。

それって口で言うほど簡単ではないですよね?

彼は試行錯誤を繰り返しながら、1つの軸を見つけました。
それは、彼が持つ特性なのですが、彼は教育に関心が高く「家族の幸せ」を彼なりの定義で追求したのです。

そこから生まれた商品の1つが、多分、彼の事業を劇的に変えることになると思います。

コンセプトを空論にせず、具体的な形に落とし込む

彼の店は若い家族連れが多いのですが、ふと「おじいちゃん、おばあちゃんは家にいるのかな?」と思ったそうです。
その瞬間に電光石火のごとく閃きが降りてきました。

「そうだ、介護が必要な老人はウチに来ても食べるものがない」
そして、「老人を敬愛する家族じゃなきゃ真の幸せは訪れない」と。

そこで開発されたのが「嚥下食(えんげしょく)」です。
嚥下食とは、食べたり飲み込めなくなった方のための食事のことです。
発想の飛躍が起きたのです。
普通、嚥下食は通販などで提供されていて、家で食べるものですが、それを店で提供することにしたのです。

コンセプトの軸があると嚥下食のスタイルも変わります。
機能や栄養はもちろんですが、見た目の美しさも重要だと。
栄養補給ではなく、老人も一緒に外食を楽しめることが目的なのですから。

試作品を作り、スタッフの家族で固形物が食べられないご老人に食べてもらいました。
彼の思いが具現化されたメニューを食べた瞬間、「こんなに美しいものを、また食べられるなんて」と涙を流し感謝の言葉を口にしたそうです。

その話を僕にした彼の目も、少し潤んでいました。

彼は、イタリアンレストランのオーナーになりたかったのですが、結局家の家業を継ぎました。そこには多少の不満もあったと思います。
しかし、彼は今、イタリアンで学んだノウハウなどを活かし、そして何よりも自分の特性を活かして事業を進化させています。

もはやラーメン店ではないですよね。

外食を諦めていた方に希望の光を提供するのだから、その対価(価格)は普通の嚥下食とは比較できないと思います。

儲かる業態です。

自分の特性を活かして事業を経営すると、商売が楽しくなり業績にも好影響を及ぼす。
そう思います。

それでは今日もがんばりましょう。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

また明日。

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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