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報酬でコントロールすると、創造的な仕事ができなくなる

おはようございます。

昨日は、サポーター論の勝村大輔とミーティングをしました。
昨日は、かっちゃんこと、サポーター論の勝村大輔とミーティングをしました。
別にこれといって議題があったワケじゃないのですが、僕は彼との時間が楽しいのです。
というわけで、今日は二日酔いです(笑)

さて、今日は、企業では常識的な発想…アメとムチで社員をコントロールすると、社員の創造性は落ちるという話です。

時代は効率性から創造性へ移行している

この季節、昔は折り込みチラシがたくさん入りましたが、今は少なくなりました。
年末商戦の時期になると地元の商店は軒並みと言っていいほどチラシを入れてくれましたが、今では大手の攻勢で本当に少なくなりました。

先日、近所の商店街のおやじさんと話をする機会があり、その話題になったんです。
会うたびに「昔は朝、店頭に商品を並べておけば夕方には売り切れたんだよ」と同じことを言います。
古き良き時代ということですが、僕たち現役生代はそこから学ぶことが大きいと思います。

「並べておけば売れた」という言葉からは大きな学びを得ることができます。
それは生活者にモノがまだ普及していない時代だったということです。
だから、より効率良く商品を仕入れ並べるわけですが、それは大手には敵いませんよね。
圧倒的なバイイングパワーと流通規模の経済性では絶対に敵わない。
だから小さな商店は苦境に立たされたわけですが、モノが普及した今では大手も同じような状況に置かれています。
商品自体に差異はない。供給過多。価格競争。

「並べておくだけでは売れない」

そういう時代に拍車がかかってしまったのです。
そうなると相当な工夫が要ります。
創造性が求められる時代になった。

その変化は売り方だけでなく人材育成や組織づくりにも大きな影響を及ぼします。
効率性と創造性は使う脳が全く違います。
効率性は基本的に論理を丁寧に積み重ねることで開花する領域ですが、創造性は感性の領域です。
ブラックボックスが多いからちょっとやそっとでは真似ができません。

これを組織で支援している企業は何が違うのか?
僕は、色んな企業を見てきてある共通点を見つけました。
それは社員が仕事を楽しんでいるということです。
楽しいからやる、というのが働く動機になっているのです。
それが創造性の発揮に大きく貢献しています。

アメとムチで人をコントロールすると創造性と自発性が破壊される

創造性に関わる研究は約40年も前から行われています。
非常に有名な実験にカール・ドゥンカー博士の「ローソクの問題」があります。

07candle

ローソクとマッチ、箱に入っているのは画鋲です。
これらを使って、ローソクに火をつけた状態で壁に取り付けるという課題です。

結構難しいですよね?
僕には解けませんでした。

でも、答えは簡単で、このようにすると簡単に壁に取り付けることができます。

rosoku1

この問題のポイントは、箱が「画鋲の入れ物」という先入観を打破し、この問題を解くために使うという発想になれるかが鍵を握ります。
創造性の要る問題ですよね?

この問題をサム・グラックスバーグという科学者が応用し、次のような実験を行いました。
AとB、2つのグループに分け、この問題に挑戦してもらいました。
Aグループには解けたら報酬を差し上げると伝えました。Bグループにはありません。
どちらのグループが早く問題を解くか計測したところ、報酬のないBグループの方が「報酬がないにもかかわらず」成績が良かったそうです。
理由は、報酬で釣られることで視野が狭くなり思考が短絡化するために、創造性が発揮されなくなったのです。
純粋に楽しんで挑戦しているBグループの方が創造性が発揮され、成績が良かったのです。

これは実験室の中だけで起こるものではなく、私たちの日常生活でも起きています。
もうお分かりですよね?
創造性が求められる時代なのに、多くの経営者はアメとムチで社員のヤル気をコントロールしていますが、それが逆効果だということです。
仕事を純粋に楽しんでいる企業の方が業績が良いというのはこうした理由からです。

仕事を楽しむ勇気が必要になる

仕事の対極にあるのが遊びであると考える人は結構多いのですが、創造性の時代は「仕事を真剣に遊ぶ」という意識が必要になります。
上質な遊び=ディープに集中し時間感覚が消滅するくらい夢中に楽しむことです。
経営者は、社員がそうなれる環境を整えることが最も重要な仕事の1つであると、僕は考えています。

それはどんな環境なのか?
自身の過去の、真剣に遊んだ経験から紐解くと分かるのですが、そこには誰かの恣意的なコントロールがなく自分で決められる自由があったり、ゲーム性があったり、取り組みへの意義を感じていたり、誰かを喜ばせたり驚かせるものです。

創造性を求めるなら、仕事をそのようなものにしてしまえばいいという単純な発想に至るわけですが、これが結構、勇気が要ります。
経営者に、仕事と遊びは対極に位置するという観念がある場合、つまり仕事を楽しむことに罪悪感を感じる場合、それは誰にでもあると思いますが、とても勇気の要ることだと思います。
経営者自身が仕事を楽しめていないのに、社員にそれが出来るわけがありませんよね?

「ワクワクすることに積極的になる」

とての大切なことだと思います。

それでは今日もがんばりましょう!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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