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自発性を育てるためには、教える前に自分(たち)で考えるプロセスが必要

おはようございます。

先週、和歌山県、紀美野町にある野上小学校で夢新聞教室を行いました。
その時に、とても印象的だった出来事があり、そのことについて書きたいと思います。

指示ゼロ経営と同じ思想で子どもの教育をしている学校があった、というのが驚きでしたが、その効果を目の当たりにして感動しました。

人も、人の集団も自律的に「あるべき方法」へ向かう能力があり、その環境を整えることがこれからの時代の組織づくりには大切だという話です。

子どもの生きる力を伸ばす「学び合い」とは?

さて、その出来事というのは夢新聞教室の終盤で起きました。
最後に、1人1人が全員の前で自分の夢の発表を行うのですが、その時に上手に発表ができない男の子がいました。
ずっと黙っていて、もじもじしている。
僕はその様子を見て、「無理して発表しなくていいよ」と言いそうになりました。
夢新聞が辛い体験になったら可哀想だからね。

でも、僕はそれが言えなかったんです。
なぜならば、まわりのお友達が応援を始めたからです。
僕はこれまでに100回以上夢新聞教室をやってきましたが、こんなことは初めてですよ。

そこには40人ほどの児童がいたのですが、全員が「今、自分がすべきこと」を自ら考えて行動していました。
「静かにしていること」
「がんばれ、と応援すること」
隣の子は、「見出しの部分を読めばいいんだよ。サッカー選手になったって」と支援をする。

すごくないですか?
僕はものすごく感動しまいた。

そして彼は、2分ほどの沈黙の後、小さな声で、でもはっきりと「サッカー選手になった」と発表をしました。

児童たちの自発性は「自ら考える」ことで培われた

教室が終わった後で、校長室でお茶を飲みました。
僕は先生に「どういう教育をされているんですか?」と率直に聞きました。

IMG_6326

すると「学び合いです。」とのこと。
一方的に教えるのではなく、出された課題に対して自分たちで考えるというプロセスを必ず踏むそうです。
「自分で」ではなく「自分たちで」
そうすると、教師が教えなくても誰かが解を出す。
そこに全員が集まり、学び合いが行われるそうです。

まさに指示ゼロ経営。

時には教える立場になり、時には教えられる立場になる。
子どもにとって先生は特別な存在ですが、同じ立場のお友達は対話がしやすく、自分で思考する余地が大きいぶん、学習効果が飛躍的に高まるそうです。

しかし、このメソッドを導入する時に、先生方から不安の声が上がったそうです。
非常に理想的ではあるが、現実問題として時間がかかりすぎるという不安です。
ところが実際にやってみると、確かに対話の部分に時間はかかるけれど、最終的な学習成果が高いので、費やした時間に対する学習効果は大きくなったそうです。

校長先生との話が盛り上がり、話が深いところに進んでいきました。
僕が印象的だったのは、「それって、人には生来的に積極性と自発性が備わっていることを信頼していないとできないですよね?」と聞いたときに、思わず固い握手をしそうになるくらい熱がこもったことです。

まさに指示ゼロ経営。

教えなくても自分で考えれば解が出ることは教えない。
自分(たち)で考えてもらう。

そうすることが指示ゼロ経営の基本であり、自発性の育成に欠かせない要件です。
そして、自発性は創造性の源ですから、企業の活力になります。

さて、今週もがんばりましょう。

また明日!

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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